中部横断自動車道八ヶ岳南麓新ルート沿線住民の会

「中部横断道八ヶ岳南麓新ルート沿 線住民の会」に参加しませんか?

SAVE SOUTHERN YATSUGATAKE

5.20中部横断道の現況報告会を開催


5月20日、北杜市高根町農村環境改善センターで沿線住民の会が主催する中部横断道の現況報告会を行いました。報告会には地元の住民、別荘所有者、商店等を営む方々を中心に、長野からの住民の参加も含め約110名が現況報告と新ルート案の概略の説明を聞き、今後さらに強く国交省に対し新ルートの見直しを求めていくことを確認しました。

新ルート案の位置、概略を公表


特に資料説明では、沿線住民の会が国交省に対して情報開示請求をして開示された、国交省が作成していた新ルート案の位置とその道路構造の概略の資料が初めて明らかにされました。これまで国交省は、ルートは1キロ幅ルート帯のどこになるか分からないとあいまいな説明に終始し、新ルート帯沿線住民の不安をつのらせててきましたが、実際はすでに具体的なルートを設定してその概算やルートの概略を検討していたことがこの資料の公開により鮮明になりました。

今回、北杜市長坂町大八田を起点として長野側南牧村野辺山地域までのルートの地域ごとの具体的な道路構造(盛土・高架・トンネル等)が明らかとなったことで、今後はそれが八ヶ岳南麓や各地域の自然や景観、生活・農業・商業環境等にどのような影響を与えることになるのか具体的に検討することが可能となったため、その具体的な問題点を指摘して国交省に対して新ルートの更なる見直しを求めていく必要があります。

須玉ICから国道141号沿いに北上するルート案も公表!

報告会では、情報公開による資料に基づいて、国交省が検討していた中央道須玉ICから分岐して国道141号沿いに北上するルート案についても公表されました。このルート案は、2013年1〜2月に行われた国交省の地元説明会のバックデータとして作成されたものです。

新ルートA、B案と同時期に作成されていたにもかかわらず国交省はこの事実を隠し、中部横断自動車道の山梨側ルートを取りまとめるワーキンググループへ複数案の一つとして提示することを行いませんでした。新ルート案のAかB案のどちらかに決めさせるため、意図的に隠していたと言わざるを得ません。それゆえ、国交省が行ってきた計画段階評価の試行に重大な瑕疵があることがこの事実からも証明され、計画段階評価をもう一度やり直し、ルートについても見直す必要があることが明らかになりました。

報告会の後、沿線住民の会の総会を開催

報告会の後、沿線住民の会総会では2016年の活動報告が行われ、2017年の活動方針が採択されました。また、会計報告も了承されました。





5.20中部横断道報告会・総会のチラシを北杜市全域に配布し呼びかけました


5月20日(土)13時半から北杜市高根町農村環境改善センターにて開催する中部横断自動車道の現況報告会、沿線住民の会の総会の案内のチラシを作成し、北杜市全域に新聞折り込みしました。

報告会では沿線住民の会が国交省へ情報開示請求し開示された中部横断道新ルートの概略図や工法図と、国交省が検討していた中央道須玉ICから分岐して国道141号沿いに北上するルート案も合わせて公表する予定です。
これまで国交省は沿線住民の会の再三の要請にもかかわらず2012年11月の新聞報道による寝耳に水の発表以来、新ルートに関わる概略図等を一切公表してきませんでした。
中部横断自動車道に懸念や疑問を感じている多くの皆さんの参加を呼びかけます。





5月20日 中部横断道の現況報告会と総会を開催します!


           日時:5月20日(土)午後1時30分〜 
            場所:北杜市高根町農村環境改善センター
中部横断自動車道(長坂〜八千穂)の建設計画は、現在大きな局面を迎えています。国交省は様々な問題点がある八ヶ岳南麓を横断する高速道路建設計画新ルートを見直そうとせずに強引に環境アセスに突き進もうとしており、その手続きの方法書の公表に向け準備をしている状況です。
このような緊迫した事態のなかで、中部横断道の問題がこれからどうなるのかと不安や懸念をお持ちの北杜市内外、関係地域の住民や別荘所有者などの皆さんの参加のもとで現況をお伝えする「報告会」を行い、その後に沿線住民の会の会員を対象とする「総会」を開催することとなりましたのでお知らせします。

報告会…中部横断道に不安や懸念をお持ちの方、ご参加ください

        新ルートの概略と国交省が検討していた中央道須玉ICから
        国道 141号沿いに北上するルート図・概略を公表します

私たちはこの間、国交省に対して何度も要請行動や情報開示請求を行ってきました。このたび情報開示請求により新ルートの概略(ルートの位置、その建築構造)と国交省が検討していた中央道須玉ICから国道141号沿いに北上するルート図とその概略を入手しましたので、皆さんへ公表したいと考えています。八ヶ岳南麓を横断する高速道路建設計画新ルートの概略を具体的に確認していただきながら、それが八ヶ岳南麓の里山地域の自然・生活環境、商業・農業環境、そして村山六ヶ村堰疎水・景観などにどのような深刻な影響を与えるのかということや、新ルートの問題点とその見直しについて共に考える機会としたいと思います。

総会…会員の方は引き続き出席して下さい
「報告会」の終了後、沿線住民の会の総会を行いますので、会員の皆さんは出席をお願いします。



4月16日村山六ヶ村堰をウォーキング


降雪により延期していたウォーキングを、好天に恵まれた4月16日行いました。
参加者は午前9時半に六ヶ村堰の取水口のある北杜市大泉町の吐竜の滝駐車場に集合、そこから東沢取水口を見たのち川俣川の吐竜の滝で疎水の豊富な水量を確認しました。
その後、高原大橋まで車で移動して、六ヶ村堰に沿ったルートを南にウォーキング、船形神社の境内で昼食を取りながらお互いの感想を述べ合いました。





4月10日ニュース29号を発行しました


今号には、3月14日に行われた超党派議員連盟「公共事業チェック議員の会」の国交省と地元住民団体のヒアリングの報告を掲載しました。中部横断自動車道(長坂〜八千穂)の問題が超党派の国会議員連盟の総会によって取り上げられたことは、国会レベルでもこの問題に関する関心の高まってきたことを端的に表し、画期的なことと言えます。
ニュースではこのヒアリングに際し、沿線住民の会が国交省に対してこれまで指摘してきた問題点についての主なる質問内容と5つの要請事項に関する文書も掲載しました。この質問と要請対して国交省の担当者は従前通りの回答を繰り返すにとどまりましたが、公共事業チェック議員の会の衆議院議員の荒井聡会長から国交省の努力不足だという指摘もあり、もう一度基礎的な段階を踏むべき(計画段階評価のやり直し)ではないかという意見が出されたことを、国交省は重く受け止める必要があります。

【総会の日程の変更について】
ニュースでは沿線住民の会の総会を5月13日に開催することをお知らせしましたが、都合により日程を変更し、5月20日に総会を兼ねて午後1時半から北杜市高根町の農村改善センターホールで緊急集会を開催することとしましたので、改めてお知らせします。
                                                                              news29


4/16村山六ヶ村堰ウォーキングのお知らせ


 時期外れの降雪により延期していました村山六ヶ村堰疎水を歩くウォーキングイベントを、下記の内容で行います。皆さん奮ってご参加ください。

 日時:4月16日(日)9時30分から13時頃
 集合場所:北杜市大泉町 吐竜の滝駐車場(9時30分)

当日のスケジュール(小雨決行)
 吐竜の滝・取水場9時30分(八ヶ岳大橋までは車で移動)
 八ヶ岳大橋10時(発電所を見てから徒歩)駐車場はあります。
  *数台の車は最終地点の船形神社まで移動します。
 疎水を見ながら船形神社へ(12時)
 船形神社境内にて昼食(お弁当持参)と意見交換(13時ごろ解散)
  ※伴走車がありますので足の弱い人も参加可能です。

延期になったことで満開の桜を見ながらの疎水ウオーキングになります。
先人の強い意志と努力を実感できることでしょう。
参加希望の人は下記までご連絡ください。
      あずま(TEL:0551−45−7832)



3/26村山六ヶ村堰ウォーキングのお知らせ!


3月26日に村山六ヶ村堰疎水のウオーキングを行います。以下にスケジュールをお知らせいたしますので、春の一日を村山六ヶ村堰疎水を見学しながら過ごしませんか。
世界遺産に登録された村山六ヶ村堰疎水は、吐竜の滝を水源にして延べ16キロにわたるトンネルを通って田畑を潤しています。先人の知恵と努力を感じる2時間30分のウオーキングとなります。参加希望の方は、以下までご連絡ください。
 
日時:3月26日(日)9時30分
集合場所:吐竜の滝駐車場
予定
 吐竜の滝駐車場 9:30分
 東沢取水口:西沢取水口を経て
 八ヶ岳大橋  10:30分(ここまでは車で移動します)
 水力発電所を見た後、疎水の近くの道を歩く(下り道を1時間30分:伴走車あり)
 船形神社着  12:00分
 神社境内で昼食と中部横断道沿線住民の会の近況報告

*車は八ヶ岳大橋近くの発電所駐車場に駐車することになります。(船形神社から送迎あり) 昼食を持参してください。

  連絡先:東(0551−45−7832)



3月14日 公共事業チェック議員の会ヒアリングで

国交省道路局へ計画段階評価のやり直しを要請



3月14日、超党派国会議員でつくる「公共事業チェック議員の会」の中部横断自動車道(長坂〜八千穂)の計画段階評価に関する国交省ヒアリングが、衆議院第一議員会館で行われました。このヒアリングには国会会期中にもかかわらず衆参合わせて7名の国会議員が参加し、出席できなかった議員には質問・要請書と資料ファイルを配布しました。
国交省からは道路局の担当者、住民団体からは沿線住民の会、下井出地区東組の住民と別荘所有者の30名が出席しました。また新ルート沿線の長野県側住民からも多数の参加がありました。更に連携している公共事業改革市民会議、道路住民運動全国連絡会などの参加もあり、今後の取り組みに大きな力となりました。

建設計画と計画段階評価の問題点・重大な瑕疵を具体的に指摘


国交省からはこれまでの経過について簡単な報告がありましたが、沿線住民の会・東組は中部横断自動車道(長坂〜八千穂)の計画段階評価の試行における主な問題点を資料を提示しながら3つ(1キロ新ルート帯の問題、資料の改ざんの問題、長野側の問題)挙げ、長野側では計画段階評価が行われていない実態を説明し、長坂〜八千穂の計画段階評価は終わっていないことを指摘しました。そして住民との合意形成を図ることなく旧態依然のやり方で進められてきたこの計画を、「ボタンのかけ違い」の前に戻しルートの見直しを行うよう強く要請しました。
長野の住民も、新ルートが農地や公共施設などの真ん中を通るためこれまでの生活基盤が脅かされ死活問題だと訴え、国交省からは直接の地元説明会が平沢で行われたが山梨側の話ばかりで、長野側では説明会は行われていないとして国交省が示したルートの見直しを求める発言が続きました。

荒井会長「もう一度ちゃんと、基礎的な段階を踏むべき」

公共事業チェック議員の会の荒井会長は、国交省と住民団体の発言を受けて、国交省の担当者に対し「ここまでこじれてしまうと実施段階に入ってもなかなか難しいと思いますので、もう一度ちゃんと計画段階評価の意味、あるいはそれをスムーズに進めるための基礎的な段階を踏むべきではないか」との見解を述べました。

今回の公共事業チェック議員の会の国交省のヒアリングは、中部横断自動車道(長坂〜八千穂)の計画段階評価に様々な問題点があることを多くの国会議員に理解して頂く良い機会となりました。これからも継続して、国会の国土交通委員会などでこの問題を取り上げていただき、公共事業の在り方を正し、計画段階評価のやり直しとルートの見直しを行うように働きかけを続けていきたいと考えています。

国交省ヒアリングでの要請事項
 1.「中部横断自動車道事業へのガイドライン遵守摘要」を基本にした進め
   方と一つ一つ合意形成を前提とすること
 2.ガイドライン改定は 2008 年、2013 年に行われているが、計画段階
   評価の試行案件である中部横断自動車道(長坂−八千穂)で行われた際
   の問題点を速やかに検証し、ガイドラインの見直しをすること
 3.国交省が「ボタンのかけ違い」を認めた計画段階評価の試行の終了前に
   戻し、計画段階評価をやり直すこと
 4.関東地方小委員会は第三者審議機関として再審議を行うこと
 5.これらの問題が決着するまで事業をすすめないこと



3月14日 公共事業チェック議員の会が

中部横断道問題で国交省のヒアリングを実施


公共事業チェック議員の会(会長:荒井聡衆議院議員・民進党)は、超党派の国会議員が参加して作られている議員連盟の会です。

沿線住民の会と大泉町下井出地区東組高速道路反対対策委員会(東組)ではこの間、中部横断自動車道(長坂〜八千穂)の計画段階評価の試行のさまざまな問題点を指摘し、そのやり直しを国交省へ求めてきましたが、いまだに国交省による旧態依然とした不当な対応が続いています。今回、当会による公共事業チェック議員の会への働きかけを通じ、国交省道路局の所管担当者の出席のもと、中部横断自動車道(長坂〜八千穂)の現状と問題点などについてのヒアリングを実施することが決まりました。

中部横断自動車道(長坂〜八千穂)計画段階評価のやり直しを要請します


沿線住民の会と東組は、この国交省道路局との直接の面談の場で、本件建設計画について国交省自らが認めた「ボタンのかけ違い」の時点まで戻し、重大な瑕疵と問題点が山積する計画段階評価のやり直しを要請します。そして問題のある新ルートの見直しを求めていきます。

このヒアリングを通じ、中部横断自動車道(長坂〜八千穂)の計画段階評価の進め方の問題点を多くの国会議員の方々に知っていただき、この試行事例の国政レベルでの検証を通じて道路行政のあり方、「構想段階における市民参画型道路計画プロセスのガイドライン」(国交省道路局)の問題点をも明らかにしながら、それが今後の公共事業、道路行政改革の一助となるように継続的に働きかけていきたいと思います.




村山六ヶ村堰の世界遺産登録を受け

国交省に新ルートの見直しを要請


中部横断自動車道の山梨側ルート(長坂〜野辺山付近)が、昨年11月に歴史的、技術的、文化的に価値ある施設として世界かんがい施設遺産に登録された北杜市高根町地区の村山六ヶ村堰を横切ることが判明しました。村山六ヶ村堰は農林水産省が選定する「疎水百選」にも選ばれ、現在は農業用水だけではなく水力発電にも利用され注目されています。八ヶ岳南麓の険しい山あい環境における村山六ヶ村堰をこれまで長く守り続けている地域関係者の労苦と功績は計り知れません。八ヶ岳南麓里山環境への深刻な影響を与え、更にこの世界遺産の保全を妨げ、改変する中部横断自動車道新ルートの建設を行わないよう、沿線住民の会、下井出地区東組では2月9日付で新ルートの見直しを求める要請書を国交大臣、国交省道路局長、国交省関東地方整備局、甲府河川国道事務所、長野国道事務所へ提出しました。また、関東地方小委員会へも再審議の要請を行いました。

国交省は、世界遺産に登録された施設と地域の自然、景観を破壊する中部横断自動車道の新ルートに関して、現在、建設計画のもたらす重大な影響を考慮し、新ルートの見直しを行っていくことが求められています。