双葉・増穂間はすでに開通しています。片道1車線の高速道路がどのようなものなのか走って実感してみましょう。そして中部横断自動車整備計画区間とっている「増穂IC〜六郷IC〜富沢IC」の工事状況がどのような景観になっていのか観に行こう。
5月10日(土)11時(高根図書館前)
スケジュール
11:00 高根図書館前駐車場(集合)
11:? 須玉IC〜増穂IC
12:00 カジカ沢 ツクタベ館にて昼食
*高根図書館からは乗り合いになります。
山梨県は開示請求に対し重要な部分を非開示にして文書を開示しました。これに対して全面開示を求めて山梨県情報公開審査会に異議申し立てを行っていました。
山梨県は文書が個人あての私的なものであると主張しましたが、情報公開審査会は団体あての公文書であると認定し、さらに山梨県の「また、中部横断自動車道の建設計画に対して反対運動が起きている現状を考慮すると、仮にあて名のうち所属のみ公開した場合でも、受取人となるべき対象者が限定されることにより、計画反対を表明している方々から、謂れのない圧力を受ける可能性が否定できず、平穏な日常生活を送る個人の権利利益を侵害するおそれがある」との主張に対しても該当しないとして退けました。
山梨県の情報を隠そうとする姿勢は大変問題です。その上、中部横断道に反対している人を「謂れのない圧力」をかける危険な人々とみなしていることには、強く抗議しなければなりません。3月6日、甲府河川国道事務所を通して、関東地方整備局長あての「要請書」を提出しました。これまでの道路計画の進め方に関する問題点を指摘し、計画を改めて仕切り直し、市民協議にかけるよう要望しています。また、この要請に対する見解、回答などを面談を通して明らかにするよう併せて依頼しました。
以下、内容をご覧ください。
「沿線住民の会」の年次総会と記念講演会を、1月25日(土)いずみ活性化施設で開催しました。当日は天気にも恵まれ出席者は90人にものぼり盛会裡に始まりました。総会は、冒頭「下井出地区東組」「南麓の会」など4団体から連帯の挨拶を頂き、続いて全国組織の道路住民運動連絡会等からのメッセージの紹介を行いました。その後、この一年の活動経過報告および会計報告ののち、2014年度の活動方針が提案され、質疑の後、拍手で承認されました。今後も八ケ岳南麓を横断する高速道路計画・新ルート案を見直し、国道141号線改修を求め、国交省はじめ関係機関への働きかけを強めること、ニュース、チラシ等でより広く地元の理解を得ながら活動を継続していくことが確認されました。
引き続いて、「中部横断自動車道の何が問題なのか」と題して、駒ケ岳法律事務所の梶 山正三弁護士に講演していただきました。道路建設による大気汚染、騒音、環境破壊などのほか平穏生活権の侵害などの具体的な実例についてスライドで説明があったほか、交通量予測など現在の環境アセスメントの問題点も分かりやすく解説していただきました。
関東地方小委員会石田委員長との面談はかねてから、関東地方整備局を通して繰り返し要請していました。しかし、要請がかなわないので昨年10月24日に直接筑波大学を訪問(大学訪問は2回目、前回は不在)し、面談の約束をとりつけたものが今回ようやく実現しました。
面談日 平成26年1月14日
場 所 九段第3合同庁舎会議室
時 間 15時30分〜17時
出席者 石田委員長、国交省関東地方整備局近藤課長補佐、書記1人
沿線住民の会 2人、大泉町下井出地区東組 2人
最初に、沿線の会および東組の、組織の発足からの経過を紹介、そのあと事前に送付してあった要請書面のポイントを説明、石田委員長の考えを質しながら進めました。
住民:新ルートは「従前の3`幅のルート帯を絞り込んだもので、当初から新ルート沿線住民も対象に説明してきた」との国の説明は問題がある。新ルートはその3`幅ルート帯から長い距離その外側にあること。また、アンケートで示された3`幅と、WG審議資料の3`幅にずれがあり、あたかも新ルートが3`幅からあまりずれていないかのように描いてある。そのほか、新ルートは大部分が比較対照出来ない1本のルートであることは、私たちには選択の余地がなく納得できない。
住民:WGの審議資料の「皆様から頂いた全てのご意見」の集計表で「高速道路は必要」の意見が多数と集計され、「高速道路は不要」の意見は分散されて少数と集計されたものが、WG資料として使用されたことは問題。第三者機関に検証をしていただきたい。委員長:形式的には小委員会としてまだWGの結果を受け取ってない状況である。
また、十分なコミュニケーションになっていないとのお叱りを沢山いただいた事、プロセスを良くするための協力を申し出てくださったことに感謝している。集計資料の件を第三者機関で検証するのは一つのアイディア。
住民:説明会場の雰囲気は圧倒的に「反対」が多かったと認識している。仕切り直しができないのか。
委員長:今日は、結論を出せない、皆さんの懸念と不十分なところのご指摘を頂いた・・・と言う事にさせていただきたい。
3`の幅のずれの問題は、不注意で、ある意味で作為的と言われてもしょうがない、不手際だと思います・・・。
住民:地元住民も表立って反対はなかなか言わないが方法を含めて憤りを感じている人も多い。また、北杜市には沢山の代替路がある。八ヶ岳南麓を横断するこの計画については見直しの検討をお願いしたい。全てハイグレードの高速道路でなくても、地域の実情に合った道路でもいいのではないか。141号線を地域高規格道路にする等・・・。また標高が高いことからの危険性などの懸念事項がある。全線新設では時間と費用もかかる、推進派の人は早期建設を主張している、であれば一部国道を活用すれば早く建設できるのではないか?いろんな角度から検討をお願いしたい。
住民:新ルートの検討は、10月4日時点からしたのか?あまりにも短期間(11月21日のWGに出された)で出てきた。検討経緯はどうなっていたのか?また、南麓の前提が違う、南麓を横切っていると住民は認識しているが、事務局は横切っていないと云っている。
委員長:JR中央線より上が南麓ということですよね・・・。
住民:WGの結論が「B案前提」で既成事実化している。北杜市の活用検討委員会も「B案前提」と言っている。住民の意見が限定されている事を知っていただきたい。
委員長:新ルートをいつから知っていたかについては、私個人は、旧@・A案の時から高原大橋を使うルートにカーブが危ない事、支障家屋が多い懸念を早くから伝えていたので、事務局も早い段階で新設ルートを考え始めたと認識している。1・2カ月で作り上げたものではないと思っている。
WGも3人で時間の制限もあり、新ルート案を作るのは難しい。事務方がルート選定の構造的な要件を踏まえて検討した結果を評価するのがWGの役割・・・。
住民:市民公開でルート選定してほしい。国道141号線との比較評価をお願いしたい。
甲府河川との意見交換では、この道路のプロセスを検証するのは、自分で遂行した仕事の自己否定につながるのでできない、とのことで石田委員長にお願いしたい、同様に上部監督機関として近藤さんにも後日要請したい。
委員長:研究者の立場からは計画段階評価はおかしなところが沢山ある。たとえば、国道141号線を4車線で検討しなければいけないとか、矛盾を含んだ上の検討をしなければいけない。
住民:B/Cについてももっと早い段階で行ってもらいたい、また今回は「試行」なので、臨機応変に対応してもらいたい。小委員会委員は東京の方ばかりで、たとえば141号線を皆さん詳しく知らない、やはり地元レベルで議論する際にはメンバーに山梨の地理に詳しい方を起用して頂きたい。
委員長:小委員会のメンバー構成の問題ですね、(近藤氏のほうを見て)良く考えてください。それはちょっと気をつけて・・・すみませんけど。
住民:小委員会も開催の2日前に分かる、少なくとも5日前に・・・連絡をお願いします。
近藤氏:あぁ、はい・・・。
委員長:計画段階評価は中途半端で問題も沢山あるが、これからも続くようです。本当に言うとPIではないかもしれません、擬似PIになるかもしれないけれどもきちんとするべきだろう・・・と言う事が私の信念です。でも、その、委員もみな縛られてますので・・・。
住民:結論的に言いますと・・・。
委員長:私は少なくとも、意見交換会を見させていただきます。WGメンバーにも声を掛けます。今日の、例えば集計の問題を第三者委員会に検証の話、お金も手続きもある事ですので、事務方と相談します。
WGの中間報告が出たからと言って、それをそのままはいと言って受け取らずに、私は私なりに今日頂いたご意見やご注意・ご懸念に関して精査させていただきます、私が必ずやらせて頂きます。ただその結果、前から申し上げているように長い範囲で考えるし、早くやれとおっしゃる方も多いですので、その辺は私の良心に鑑みて判断をさせていただくことになりますが、その判断は必ずしも満足いただけるとは限らないという事はご了承いただきたいです。
前々から申し上げているのですが、皆さんから沢山郵便物を頂いて、すべて目を通せていただいてますが、公平性の観点から問題が生じますので、お返事は一切させていただかない事に決めておりますので・・・。また面談のご要望があれば、事務局を通して検討致します。
住民:関東地方整備局の近藤さんにも改めて面談の機会を設けて頂きたい、甲府河川国道事務所は自分たちのポジションがありますので、是非今度は近藤さんと道路課長さんとお話をお願いしたい。
近藤氏:はい。 以上。
なお、石田委員長あてに、沿線の会で託された委員長あての書状、活用検討委員会にパブリックコメントを出された方からの写しを提出しました。
沿線住民の会の活動も、間もなく設立1周年を迎えます。
昨年の今頃、正月も返上して署名活動を行い、大勢の皆さんにご協力いただきました。その後、説明会を経て、ルート見直し等の要請を、関係機関に働きかけるなど多様な活動を行ってきました。
この一年を振り返り、来年度への展望を皆さんとともに討議するため次により総会を開催します。
また、あわせて公共事業問題に詳しい梶山正三弁護士による記念講演会を開催します。
多数の皆さんのご参加をお待ちしています。
第一部 総会
日時 2014年1月25日(土) 13:30〜15:00
会場 いずみ活性化施設ホール
内容 ○2013年度活動報告
○会計報告・会計監査報告
○2014年度活動予定
第二部 記念講演 15:00〜16:30
演題は別途お知らせします
講師 駒ケ岳法律事務所 梶山正三弁護士・理学博士
12月18日(水)14:00〜16:30甲府河川国道事務所会議室で沿線住民の会運営委員10人が参加しました。
「なぜ長坂か」「国道141号改良について」を中心に、質疑応答式に意見交換しました。その要旨は次の通りです。
○なぜ長坂なのか→長坂分岐のルートは、中央道からの分岐が限られているなかで、道路構造上、またコスト面から最良と判断した。平成9年に国幹審で接続地点は長坂(のち合併で北杜市)とされ、政令で告示された。起点を変えた場合、それなりの手続きが必要だが、それが出来るかどうかはわからない。
○国交省は清里高原は危ないといっているのに、なぜもっと危険な野辺山を通すのか→清里よりさらに標高の高い野辺山は、平沢の説明会でも危険と意見が出ていることは承知している。長野側にしっかり伝えてある。野辺山からの下りは凍結したら危険との指摘は、必要に応じ防雪柵やロードヒーティングなどで冬季閉鎖はしなくて済む。
○長坂経由は遠回りで料金も高くなる→高速ネットワーク上、そのくらいは問題ない。
○平成9年に長坂が起点にとされた時点で、市民に周知され協議した経緯はないのでは、また、その後の環境保護意識の向上など当時と取り巻く環境も違う。長坂起点を見直してほしい→いまのA,Bルート案は決して悪いルートではない。今後の対策で(いろいろなことを)クリアしていける。
○ジャンクション予定地は優良な圃場で整備後年月が浅い。→圃場整備後最低8年経過で、必要に応じ止むを得ない場合、公共目的に使うことができるルールがある。
○環境や景観、水の問題は重要だ→自然環境は環境調査で保全策をとりたい、湧水や地下水は今のところ文献でしか調べていない、今後調べることになる。地下水保全のため土盛り構造がいいと思う。
○南麓の横断は、景観と環境に取り返しのつかないダメージを与える→八ヶ岳の景観・環境を改変することになるが、受け入れられるレベルと思っている。
○昨年10月4日に従前ルートが見直しとなり、その後わずか1か月後に実質代替案のないA・Bルートが示された。それも住民の意見も聞かないでかつ短期間で出され、だまされたと感じた。また計画段階評価の試行だから前例にとらわれず計画を変えることもあっても良いのでは→A,Bルートは3キロ帯でアンケートを通じて意見を聞いてきた中で出したもの。地元説明会でも意見を聞いた。
○住民の意見を聞く前にA,Bルート案を出したのはおかしい、また141号改良案が無理だと言われるが、根拠を出してほしい→計画の当初から、できるかぎりの住民意見を汲みながら計画に反映させてきた。ガイドラインに匹敵することはやっているつもりだ。
○暫定2車線の計画なのだから141号も2車線で案を出してほしい→現道活用(141号)も案を示し、結果的に採用されなかったが検討してきた。国道を4車線の考えは、高速からつなぐ路線は、相当な重量に耐えられる必要がある。また、暫定2車線でも将来的には4車線必要と思っている。
○これからインフラ整備にものすごくお金がかかる、交通量も見込めない→作るべきものはつくらなければならない、交通量は、高速ができれば格段に多くなると予測できる。
○南麓横断ルートしか示さないで決めると、すべて市民は受け身になる。市民が主体的にルートを協議することで参加意識が出て、出来る道路にも愛着が生まれる、そういう合意形成の過程こそ大事ではないのか→示したルートは悪いルートとは思っていない、進め方では、いくつか反省すべきところがあったとは思っている。
概略以上でしたが、さらに接点を求めて意見交換することとなりました。
次回日程等は後日調整