中部横断自動車道八ヶ岳南麓新ルート沿線住民の会

「中部横断道八ヶ岳南麓新ルート沿 線住民の会」に参加しませんか?

SAVE SOUTHERN YATSUGATAKE


国会公共事業調査会(仮称)準備会の第1回会議が開催


4月18日、国会公共事業調査会(仮称)準備会の第1回会議が衆議院議員会館で開かれ、参加した超党派国会議員連盟「公共事業チェック議員の会」の荒井会長をはじめとする衆参院の国会議員10名と、公共事業改革市民会議や道路住民運動全国連絡会、住民団体の代表が活発な意見交換を行いました。中部横断自動車道沿線住民の会からも参加しました。

始めに司会から、国会公共事業調査会(仮称)準備会は国会議員と市民との意見交換の場であり、公共事業の課題を整理して公共事業政策へ市民が参画して市民の意見を反映することが目標であるとの趣旨説明が行われました。

全国の現場から様々な報告を受けて意見交換


続いて今回は実際に工事が進められている現場から、成瀬ダム、辺野古大浦湾埋立・嘉徳海岸護岸整備、江戸川スーパー堤防、石木ダム事業、横浜環状道路、外観状道路、霞沢第2砂防堰堤の問題に取り組んでいる住民から報告が行われました。その後の意見交換では、公共事業の在り方を変える法体制の整備と住民参加の必要性、「オーフス条約」、日本弁護士会連合会が公共事業をチェックする法律として試案した「公共事業改革法(案)」に関連して沿線住民の会が指摘している公共事業の進め方の問題としての中部横断自動車道(長坂-八千穂)の「計画段階評価」で実際に起きている問題についても言及されました。また、現在、建設が進行している事案では土地収用法での住民参加の形骸化の問題などの指摘がありました。
国会公共事業調査会(仮称)準備会は今後も月1回のペースで開催され、必要に応じて関係省庁へのヒアリングが行われる予定です。沿線住民の会は今後もこの共同行動に参加し、加えて国会ロビー活動を通じて更に国政への働きかけを強めていきます。



4/21沿線住民の会総会のお知らせ


沿線住民の会の総会を下記の通り開催します。総会では公共事業改革市民会議代表の橋本良仁氏の講演「道路問題と公共事業の現状」(仮)が行われます。現況報告なども行います。

また、当日はステッカー、新しく作った看板なども用意いたします。会員の皆さんは、是非ご参加ください。

■日時 4月21日(土)13:30〜

■場所 いずみ活性化施設ホール(北杜市大泉町)




4/10 ニュース35号を発行しました


中部横断自動車道 (長坂〜八千穂)の長野側では現在、3キロ帯ルートの1キロ幅への絞り込みが進められています。しかし、この調整作業は国交省、行政主体で、地域の住民への説明がないままに進められているため、住民からは国交省に対して丁寧な説明やそのための説明会の開催を求める要請が出されています。その動きのひとつとして南牧村の移住者と別荘オーナーでつくる住民団体による中部横断道問題を考える環境アセス学習会が開催された報告、また沿線住民の会による地元北杜市への指摘・要請記事を掲載しました。
更に超党派国会議員連盟「公共事業チェック議員」と公共事業改革市民会議や道路住民運動全国連絡会などとの共同行動についての報告や、国会で問題となっている「森友問題」と同様なことが、中部横断自動車道(長坂〜八千穂)の山梨側のルート選定についても行われていることを指摘した文章も載せています。合わせてお読みください。
                               news35



北杜市が「中部横断自動車道(長坂〜八千穂)に関する市長の活動実績」をねつ造 沿線住民の会の指摘で誤りを認め、記事を修正し、謝罪!


3月2日、北杜市建設部道路河川課はホームページに「中部横断自動車道(長坂〜八千穂)に関する市長の活動実績」として9回の会議・シンポジウムへ参加したと公表しました。沿線住民の会がそれらの会議への参加の事実がない、疑わしいと指摘したところ、3月8日に「内容を検討後、再度掲示いたします」としてすべての活動実績をホームページから削除していました。

9回の会議等のうち6回について市長が参加していないことを認める


3月28日になって、道路河川課は市長が参加と発表した9回の会議・シンポジウムのうち、6回については参加していないことを認め、「3月5日の掲載に誤りがあり、深くお詫び申し上げます。今後は、情報の発信につきましては、適切な対応に努めてまいります。」との謝罪文をホームページに掲載しました。
しかし、驚くことにこの謝罪文にも誤りがありました。道路河川課は「市長の活動実績」をホームページに掲載したのは3月5日としていますが実は3月2日の誤りです。北杜市が自らホームページに掲載した日すらも間違える事態です。

北杜市は昨年6月、9月議会において、中部横断自動車道に関する新ルート帯や須玉インターチェンジ付近から国道141号沿いに北上するルート案に関する資料などについての議員からの質問にも、事実誤認の答弁を繰り返しています。加えて北杜市は昨年、議会で長野県南牧村の住民団体が中部横断自動車道(長坂〜八千穂)新ルートの変更を求めて要請書を提出していることを認識しているかとの質問に、「国交省から聞いていない」から知らないと無責任な答弁を行い、中部横断自動車道に関する重要な情報を把握していないことを露呈しました。またもや今回、市のホームページで北杜市民に対して誤った情報を発信してしまったことは重大なことです。これらのことからも、果たして北杜市には情報の適切な収集・管理能力があるのか、中部横断自動車道以外の事に関しても正確な情報発信しているのか疑問が生じます。行政の信頼性からして、かなり深刻な事態と言えます。

今後はこれまで以上に、あらゆる問題に関して北杜市が北杜市民へ正確・適切で公平な情報発信を行うよう強く求めます。





長野県南牧村の新たな住民団体が、3/27に中部横断道の

環境アセス学習会を開催!


長野県では現在、国交省長野国道事務所によって中部横断道3キロ幅ルート帯の1キロ幅ルート帯への絞り込みが進められています。しかし、国交省はルート帯の当該住民や沿線の人々へほとんど説明を行わないままルートの絞り込みを進めているため、これまで南牧村の多くの住民からルートの変更を求める要請が出されていました。
今回さらに、旧来の住民でつくる住民団体とは別に、国交省の説明不足を指摘する移住者と別荘オーナーによる新たな住民団体「中部横断道を考える移住者と別荘オーナーの会」が結成されました。
「中部横断道を考える移住者と別荘オーナーの会」から、3月27日に長野県南牧村で山梨学院大学名誉教授の椎名慎太郎氏を講師として「中部横断道問題を考える環境アセス学習会」を開催するとのお知らせがありましたので、皆さんへご紹介します。

■中部横断道問題を考える環境アセス学習会
 日時 3月27日(火)14:00〜16:00
 会場:野辺山基幹集落センター中会議室(長野県南牧村・小海線野辺山駅徒歩5分)
 講師:椎名慎太郎 山梨学院大学名誉教授
 参加費 500円




国交大臣へ中部横断道の建設計画の見直しを求めるハガキを!


中部横断自動車道(長坂〜八千穂)の建設計画が発表されてから5年半が経過しました。その間、北杜市では高根町を流れる村山六ヶ村堰が世界かんがい施設遺跡に指定されるなど、八ヶ岳南麓の自然環境・景観が日本だけでなく世界的に高く評価される一方、地上設置型太陽光発電施設の無秩序な建設によってその破壊も同時に進んでおり、この地域の自然と景観、生活環境を守っていくことは現在ますます重要となっています。
八ヶ岳南麓を横断する中部横断自動車道の建設は、地域の自然にさらに甚大な影響を与えることになり、いまこそその建設計画の見直しを求めていかなければなりません。
また、沿線住民の会がこれまで明らかにしてきた建設計画のプロセスである「計画段階評価」に審議資料の改ざんなど重大な瑕疵があったことからも、それを再度やり直すことも国交省に求めていく必要があります。


このたび沿線住民の会で国交大臣への要請ハガキを作成しましたので、このハガキを通じて国交省に対して中部横断自動車道(長坂〜八千穂)の建設計画の見直しと計画段階評価のやり直しを求めていきましょう。

※国交省への要請ハガキは一枚62円(実費)です。注文・問い合わせは沿線住民の会まで(0551-47-6260)北杜市に限らず多くの皆さんの取り組みを呼びかけます。





杜市建設部道路河川課が中部横断自動車道(長坂〜八千穂)に関する市長の活動実績をねつ造? 会の指摘で市はあわてて削除


北杜市建設部道路河川課は3月2日、道路河川課ホームページに「中部横断自動車道(長坂〜八千穂)に関する市長の活動実績について」として、平成29年5月から11月までの間に9回の会議やシンポジウム等に市長が参加したと発表しました。
しかし、参加したとされる平成29年9月21日に開催された長野県での中部横断自動車道(長坂−八千穂)長野区間に係る第1回計画調整会議については、既に長野県道路建設部のホームページで公表されている議事概要の記載では当日の出席者名には北杜市長の名前はありません。

の他にも、出席が疑問視される会議もあります。北杜市は国会で現在問題となっている森友・加計問題と同様に、この道路河川課のホームページで公表した事実関係を改めて精査してその結果を市民に明らかにする責務があります。

沿線住民の会の指摘で、道路河川課は3月8日にホームページの市長の活動実績の掲載内容を全て削除し「内容を確認後、再度掲載いたします」という発表をしました。今後どのような内容で再発表するのか注視していかなければなりませんが、3月2日の発表内容と異なっている場合には、なぜ、何のためにそのようなねつ造とされることを行ったのかを明らかにし、その経緯についても公表すること、北杜市として市民へのきちんとした説明責任を果たすことを強く求めます。

■北杜市建設部道路河川課ホームページ

 記事一覧より 中部横断自動車道について
 https://www.city.hokuto.yamanashi.jp/docs/1360.htm





中部横断自動車道(八千穂高原〜佐久南 14.6km)  供用開始が

平成30年度に延期


中部横断自動車道で建設中の長野県区間(八千穂高原〜佐久南)の開通が、予定されていた平成29年度には間に合わず、平成30年度に延期されることになりました。

この区間では、建設に伴う軟弱地盤の改良や掘削工改良―安定処理が必要とされる難工事が続いていたため、長野国道事務所は開通の時期を「4月までに開通できる見通し」と延期を発表しました。
しかし、昨年7月の時点で土工と軟弱地盤の改良工事の未了部分が約46億円分もあり、4月中にそれが完成するかどうかは不明です。さらに開通には工事用道路の撤去も必要です。長野国道事務所は、供用開始後にそれを並行して進めると言っていますが、それらの工事の影響も考慮すると、更に供用開始がずれ込むことも考えられます。

整備計画の決定から開通まで15年間を要する!


この区間の整備計画は平成10年に決定されました。平成15年には国交省が事業主体の新直轄方式での整備が決定され、建設が進められてきましたが、以来開通まで15年の歳月を要すことになりました。その間、事業費は513億円から852億円と当初の1.66倍に膨れ上がりましたが、その負担は国民に課せられることになります。

八ヶ岳南麓を横断する計画の中部横断自動車道(長坂〜八千穂 34km)では単純に考えてもルートの距離が2倍になり、更に難工事が予想されることから、八千穂〜佐久南区間よりもっと多くの時間と費用を要する計画となることは必至です。長坂〜八千穂の建設計画の見直しの必要性はますます高まってきていると言えます。




3月1日公共事業チェック議員の会と公共事業改革市民会議の勉強会が開かれる


長崎県が建設を進めている石木ダムに関し、公共事業の在り方を問題にしている超党派国会議員連盟の公共事業チェック議員の会と、建設に反対している住民団体による勉強会が3月1日に衆議院第二議員会館で開催されました。
当日は、石木ダムの映画「ほたるの川のまもりびと」のダイジェスト版が上映され、石木ダムに反対している住民からの報告が行われました。この勉強会で問題とされた事は、
「土地収用法」の在り方の問題です。石木ダムでは、この法律が公共事業の推進法となっている現状への厳しい問いかけがあり、続いて報告を行った横浜環状道路の住民団体からも土地収用法の不当性への指摘が続きました。また、外環自動車道問題に取り組んでいる住民団体からは、「区分地上権」の問題に関する問題点が報告されました。
これらの現状報告と問題点の指摘を受けて、公共事業チェック議員の会と公共事業改革市民会議では、今後も引き続きその問題点を検討しながら関係省庁への働きかけを行っていくこととなりました。

中部横断自動車道(長坂〜八千穂)も課題に

公共事業チェック議員の会と公共事業改革市民会議は、今回の勉強会に引き続き全国の様々な公共事業の現状とその在り方、問題点を検討していく計画です。沿線住民の会では、中部横断自動車道(長坂〜八千穂)の計画段階評価に重大な瑕疵があり、国交省もそのことを認めている中部横断自動車道に関しても、今後の課題として取り上げられていくよう働きかけていきたいと考えています。




2月10日 ニュース34号を発行しました


今号には、中部横断自動車道(長坂〜八千穂)の長野側の動きを掲載しました。長野側では昨年の第1回計画調整会議の開催以後、国交省長野国道事務所による3キロルート帯の1キロ帯への絞り込みを行う準備が進められてはいますが、まだ第2回計画調整会議は開催できずにいます。開催されれば長野側の1キロ帯ルートなどを公表することが予想されています。これは環境アセスへ向けた手続きの一環で、注視していかなければならない動きです。
また、沿線住民の会の総会(4月21日)のお知らも掲載しました。会員の皆さんのご参加をお願いします。
                                                                                     news34