中部横断自動車道八ヶ岳南麓新ルート沿線住民の会

「中部横断道八ヶ岳南麓新ルート沿 線住民の会」に参加しませんか?

SAVE SOUTHERN YATSUGATAKE


チラシを発行しました


7月16日、「国交省の拙速な概略計画策定を止めましょう!」のチラシを発行し、新聞に折り込みました。

チラシでは、沿線住民の会が中部横断自動車道の計画段階評価のやり直しを求めていること、Bルート案では問題点は解決しないことを訴えています。




7月10日 北杜市長と初めての面談!


沿線住民の会と大泉町下井出地区東組高速道路反対対策委員会は、中部横断自動車道新ルート案の発表以降、北杜市長に対し再三にわたり署名を携え面談を求めてきましたが、2年半が経過してようやく7月10日に話し合いを持つことが出来ました。

面談では最初に、現在国交省に対してこれまで行われた計画段階評価のやり直しを求めていることを伝え、アンケート結果や地元説明会、北杜市活用検討委員会で表明された多くの住民の八ヶ岳南麓を横断する中部横断自動車道への反対や懸念の意見を市長はどのように考えているのかなど5点の質問と、継続的な意見交換・協議を行うことをはじめ3点の要請を行い、7月21日までに文書で回答するよう求めました。

北杜市長は「国策としてこの10年、20年の間、中部横断道を地域として頑張ってきた」と述べ、新ルート案を推進していく姿勢に変わりのないことを表明しましたが、「いろいろな問題があるが、議論を尽くしていきたい」と語り、沿線住民の会と東組高速道路反対対策委員会が求めている継続して協議の場を持つことには前向きとも思われる発言を行いました。

市長との話し合いはまだ始まったばかりです。今後、話し合いが継続されれば道路問題がもたらす問題とその影響、北杜市の活性化や将来のあり方を見据えた協議も可能となり、地域にとり有益な話し合いとなるでしょう。




情報交換や環境アセスについて地域交流会を開催します


中部横断自動車道(長坂〜八千穂)は現在、国交省によりBルート案の概略計画の検討が行われ、また環境アセスメントを先取りした「生活環境等調査」、地質、水脈の「水文調査」も民間の調査会社に委託して進められています。

八ヶ岳南麓の自然環境と景観、生活環境などを守っていくために、環境アセスメントに向けたこれからの動きはどうなっていくのか、何を準備すればいいのか、最近乱立している地上設置型太陽光発電施設の建設がもたらしている現状との関連などについて住民、別荘所有者の皆さんと話し合いの場を持ちたいと思います。

今年は4か所で開催

昨年の開催に続き、今年は4か所で開催を予定していますので、都合の良い日程、会場にご参加ください。問い合わせは佐々木0551-47-6260までお願いします。

沿線住民の会の趣旨に賛同する多くの方の参加を呼びかけます。

 日程・場所

 7月10日(金)午後7時〜   大泉町総合会館会議室

 7月11日(土)午後2時〜   高根町農村環境改善センター2F

 7月12日(日)午後1時半〜  高根町清里 ゲストハウス ミュー

 7月17日(金)午後2時〜   須玉町津金 油屋八ヶ岳・つがね食堂




手続きを逸脱した環境アセス開始で国交省に抗議・中止を要請


甲府河川国道事務所は既に、2015年4月から2016年3月までの予定で民間の調査会社に委託して環境アセスメントの「生活環境等調査」、地域の地質・地下水についての「水文基礎調査」を行っています。環境影響評価法では、まずその調査項目とやり方についての「方法書」を出して山梨県や市町村、住民の意見を聞くことが決められています。今回甲府河川国道事務所が実施している環境調査活動は、これらの手続きを踏まずに環境アセスメントを先取りして進めているものです。

沿線住民の会では6月19日、関東地方整備局と甲府河川国道事務所に対しこれに抗議し、直ちに環境アセスの手続きを逸脱した調査活動の中止を求める要請を行いました。




6月11日 環境省へ要請行動


沿線住民の会と大泉町下井出地区東組高速道路反対対策委員会は6月11日、東京霞が関の環境省を訪れ、環境影響審査室の担当者と面談しました。

こちらからは,
@中部横断自動車道の計画段階評価は適切に行われておらず、そのやり直しを求めている。国交省が提出した「検討書」に記載されている説明図や内容には誤りがあり、それを訂正せずに国交省が環境省に出していることは問題である
ABルート案がそれと比較するルートを示されずに決められたのは、環境影響評価の準備書としてはおかしい、また住民アンケートや意見説明会、パブリックコメントなどでは新ルート案への反対や環境・景観、生活への影響など懸念の意見が多数を占め、北杜市の住民の民意は新ルート案に反対であることを説明しました

環境省へ北杜市の現状について説明!

環境省の担当者は、配慮書の手続きはあくまでも書類審査で、国交省から提出された文書で判断せざるを得ないので具体的な問題点や地域の実情についてまでは把握していないと述べましたが、中部横断自動車道や太陽光発電施設の建設などをめぐって様々な問題が北杜市で起こっていることを理解していただきました。

環境アセス勉強会の講師派遣を要請

今後環境アセスメントが開始されるのに合わせ、沿線住民の会などで勉強会を開催する際に、環境省から講師を派遣していただきたいとお願いしたところ、前向きな回答をいただきました。



ニュース18号を発行しました


今号は、国交省が中部横断自動車道(長坂〜八千穂)の対応方針の決定に続き環境アセスメントの予備調査を実施していることから、それに向けた準備と体制づくりを訴えています。

また驚くことに、国交省が2013年1〜2月に行った地元説明会の最中に「環境影響評価委員会」を開催し、環境アセスメントのための「技術検討委員会」を設置したこと、またそのスケジュールでは同年2013年3月には計画段階評価を終了して環境アセスメントに入るという目標を立てていたたことが判明しましたので掲載しました。

                                  ※ニュース18号



6月3日 国交省道路局へ要請行動


第40回全国公害被害者総行動デーの一環として6月3日、道路住民運動全国連絡会の呼びかけで道路問題に取り組んでいる横浜環状南線、東京外環道の住民の方々とともに、道路局を訪れ質問と要請を行いました。

◎3点を質問

この行動には沿線住民の会、大泉町下井出地区東組高速道路反対対策委員会から9名が参加しました。道路局へ@中部横断自動車道(長坂〜八千穂)の対応方針は決定したのか A国交省がワーキンググループの審議資料として提出したルート帯案の図面は改変されているが、そのことを認識しているか(甲府河川国道事務所事業対策官(当時) と関東地方小委員会委員長は認めている)B計画段階評価は国交省の作成した「構想段階における市民参画型道路建設プロセスのガイドライン」に沿って正当に行われたと認識しているのか の3点を質問しました。

◎計画段階評価のやり直しを要請

道路局の回答は、対応方針は決定している、計画段階評価は適正に終了したと認識しているという形式的なものでした。さらにルート帯案図の改変に関しては、「図面がどう違っているのか分からない、ミスかどうかまだ把握していない段階だ」と発言しましたが、資料の改変を訂正もせずに審議を進めてしまったことだけでも「適正に終了した」と言えないことは明らかです。

国交省には今後も、計画段階評価のプロセスの検証とやり直しを求めていきます。



北杜市長との面談決定!


沿線住民の会と大泉町下井出地区東組高速道路反対対策委員会は5月13日、北杜市長に面談を求める要請書を提出しました。先日、6月の議会終了後に北杜市長、副市長、建設部の出席のもとで話し合いに応じるとの回答がありました。

2012年11月に中部横断自動車道の新ルート案が発表されて以降、沿線住民の会をはじめさまざまな住民および団体が北杜市長に面会を求めてきましたが、これまで実現しませんでした。

この面談の機会に、北杜市長に今までの市の決定や対応の説明を伺い、お互いに認識を深めながら中部横断道新ルートの問題点について意見交換ができることを望みます。




6月3日 国交省に対する要請行動のお知らせ


今年も全国公害被害者総行動デーの一環として、道路住民運動全国連絡会に加盟する全国各地で道路問題に取り組んでいる団体が6月3日に国交省道路局に対して要請行動を行います。

沿線住民の会では昨年この行動に参加し、中部横断自動車道(長坂〜八千穂)の新ルート案には多くの問題点があることを指摘してルート案を決定しないよう国交省に要請しました。今年も昨年に続いて要請行動に取り組み、国交省道路局に対して中部横断自動車道(長坂〜八千穂)の計画段階評価のやり直し、現道活用を求めていきます。




5月23日、環境アセスの学習会を開催!


中部横断自動車道(長坂〜八千穂)Bルートの環境影響評価(環境アセスメント)が準備されている状況に合わせ、5月23日大泉町のいずみ活性化施設で講師に慶応大学名誉教授、日本景観学会副会長の川村晃生氏を迎えて学習会を開催しました。中部横断自動車道による八ヶ岳南麓の自然破壊を懸念する地域の住民や別荘の方など50人以上の方々が参加し、熱心な議論が行われました。

川村氏は、自らがかかわった新山梨環状道路北部区間の体験から、国が実施する環境影響評価では高速道路建設が環境に与える影響は低く抑えられ、問題ないという結論ありきで行われることを指摘して、それに対抗するにはその問題点を指摘するだけでは不十分で、住民の側が反論する中身を様々な調査活動を通じて勉強することの大切さを訴えました。

質疑応答では、明野の処分場の問題に取り組んできた住民から「オオタカが見つかり、その住める環境を知るため自然観察会を行い勉強を重ねた。国の調査報告が出て来た時には、私たちはその知識を身につけて言えるようになった。向こうが出て来るのを待っていたのでは遅い、それまでに予備知識を持って意見が言えるようになるのが大切だ。」と実際の取り組みの紹介がありました。また参加した議員からは「北杜市としては環境アセスが出る前に市民に公平な意見を聞くことと、公平的な立場でアピールすることが必要なのかどうか」との質問も出されました。
川村氏は多くの質問に答える中で、専門家の意見を聞きながら環境アセスの準備を早く始めることの重要性を指摘しました。