山梨県知事、話し合いの要請を拒否!
沿線住民の会と大泉町下井出地区東組高速道路反対対策委員会(以下東組)は昨年11月16日、「中部横断自動車道(長坂−八千穂)新ルート建設計画に関する県知事との面談要請書」を山梨県に提出し後藤知事との話し合いを要請してきました。
しかし、このたび5月25日付で回答書が送付され、山梨県へ確認したところ知事は面談しないとの回答がありました。
■山梨県とのやりとりに住民側は真摯に対応
沿線住民の会と東組はこの間、知事面談の実現のために山梨県とのやりとりに真摯に対応し、6か月にわたり粘り強く働きかけを行ってきました。
山梨県知事との面談要請書提出後、担当窓口とされている県土整備部から知事との面談のとっかかりの手続きとして質問・要請事項を提出してほしい、知事面談に関連して質問事項の論点整理をしたいという要請が出されました。私たちはこの要請に真摯に応対し、質問書の提出、論点整理作業に応じてきました。しかしそれでも知事面談の諾否についての回答がなされなかったため、本年4月25日に沿線住民の会と東組では「県知事との面談要請書」に対する回答を求める要請書を提出し、改めて強く知事面談への回答を求めました。
山梨県、知事の対応は不誠実 私達の懸念は更に大きくなった
今回の知事が面談に応じないという回答は、全くもって不誠実というほかありません。半年をかけて準備してきたことを一方的に反故にしたということは、最初から山梨県には知事面談の意思はなかったと判断せざるを得ません。昨年11月の国交省交渉で道路局は「地域住民との合意形成が出来ていない」「山梨県が国交省と住民の間に入って十分に調整してくれていたのかというと、あまりそういうことはなかった。」などと述べ、「ボタンの掛け違いがあった」ことを認める発言をするに至っています。山梨県知事は5月23日の国交大臣への要請行動後に、報道機関を通じて公に「(住民とは)真摯に話す機会をつくり、懸念を払拭できるようにしたい」とコメントしました。
明野廃棄物最終処分場の問題に取り組んでいる明野廃棄物最終処分場問題対策協議会は、昨年山梨県知事との面談要請を行いましたが面談を拒否されています。同様に今回の回答で、山梨県は地域の住民や団体の意見を聞くふりをしながら実は話し合うつもりはないというのが本音だということが明らかになりました。公平さが求められる行政として、今回のような県民を欺く、不誠実なやり方は決して許されるものではありません。
沿線住民の会で横断幕を作りました
このたび沿線住民の会では、中部横断自動車道の八ヶ岳南麓を横断する新ルートに反対する横断幕を作りました。大きさは80×200cmで、雨にも濡れないようビニールコーティングされ丈夫に作られています。
茶色に白抜き文字で「八ヶ岳南麓に高速道路はつくらせない!」とかかれたこの横断幕を様々な機会で活用し、私たちの主張を広くアピールしていきたいと思います。
6月1日、第41回全国公害被害者総行動のお知らせ
今年も6月1日、全国で長年にわたり公害運動、住民運動に取り組んでいる団体が「残そう自然、つなごう仲間」「なくせ公害、守ろう地球環境」を合言葉に一堂に集まり、各省庁への一斉要請行動を行います。
沿線住民の会が参加している道路住民運動全国連絡会も実行委員としてこの総行動に加わり、その一環として国交省への要請行動に取り組みます。沿線住民の会は東京外環道、横浜環状南線などに取り組んでいる団体の要請とともに、国交省に対し中部横断自動車道について要請行動を行い、計画段階評価のやり直しを求め ていきます。
総決起集会で中部横断自動車道の問題点を訴える!
要請行動後に開催される総決起集会では、道路全国連から沿線住民の会が全国から参加した多くの団体、皆さんに活動の報告を行う予定です。
多くの皆さんがこの全国公害被害者総行動に参加し、公害の根絶と自然と景観、生活環境を守るためにともに要請行動を行われるよう訴えます。
■当日の行動予定 集合時間
総行動 11:30〜 日比谷公園霞門集合
国交省交渉 14:00〜 国交省本省(霞が関)
総決起集会 18:00〜 日本消防会館ニッショーホール(虎の門)
4月25日 国交省関東地方小委員会へ
計画段階評価の再審議を求める要請書を提出!
沿線住民の会と大泉町下井出地区東組高速道路反対対策委員会は4月25日、国交省関東地方小委員会に対し関連する資料を添えて「計画段階評価」の再審議を求める要請書を提出しました。
2014年7月、関東地方小委員会は中部横断自動車道(長坂〜八千穂)の山梨県側のBルート案での建設を了承しましたが、その判断の元となる審議資料やデータが国交省により改ざん、ねつ造されている事実が明らかにされたことで関東地方小委員会での審議が適正に行われなかったことが明白となり、また石田委員長が指示した国交省関東地方整備局及び甲府河川国道事務所、地元自治体の山梨県、北杜市による住民への「丁寧な説明」も行われなかったことも同時に明らかとなりました。そのため、沿線住民の会と東組高速道路反対対策委員会は国交省への「計画段階評価のやり直し」の要請と並行して、関東地方小委員会へもその審議の検 証と再審議の要請を行いました。
国交省も計画段階評価の問題点を認める
昨年11月と今年の3月に、国交省の本省、関東地方整備局の担当者は「ボタンのかけ違いがあった」「地域住民との合意形成が出来ていない」と計画段階評価のプロセスに問題があったことを認める発言をしています。ボタンのかけ違いは一度ボタンをはずしてからでないときちんとかけ直すことはできません。計画段階評価のやり直しが必要なことは、国交省自らが認めていると言っても過言ではないのです。
全国の道路問題に取り組んでいる道路住民運動全国連絡会は、中部横断自動車道(長坂〜八千穂)の計画段階評価を大きく取り上げ、国交省に対してその問題点を追及する取り組みを強めています。私たちは道路全国連の運動と連携して、今後も国交省に対して中部横断自動車道(長坂〜八千穂)の計画段階評価のやり直し を強く要求していく働きかけを続けていきます。
※要請書
5月22日、須玉町津金地区の建設予定地を歩いてみませんか!
風薫る5月、津金の里を歩き、豊かな自然環境と景観を改めて確認していきたいと思います。また、地元の海岸寺で昼食をとりながら住職の興味深いお話を伺うことも予定しています。
日 時 5月22日(日)
集合時間 午前9時30分
集合場所 北杜市須玉町津金の「三代校舎」駐車場
新ルート予定地を歩き、また三代校舎まで戻ってきます。
【主な予定】
@ スタート地点(三代校舎駐車場)9:45
A 諏訪神社
B 大和地区・上津金地区
C 海岸寺にて昼食 12:00(昼食は各自持参)
D 海岸寺住職とのおはなし会 12:30
E 三代校舎駐車場へ 15:00
カメラ持参可能な人はビューポイント、豊かな景観等の撮影をしてください。
【連絡先】 東健治 電話 0551−45−7832
4月10日 ニュース23号を発行しました
今号では、3月16日に行われた関東地方整備局との面談の報告、4月5日の公共事業暴走ストップ緊急院内集会の報告や環境アセスメントについての1問1答、 北杜市における太陽光発電問題の現状報告などを掲載しました。また、八ヶ岳南麓の「水」についての寄稿文も載せています。是非お読みください。
会員への送付、地元商店等への設置を続けています。今年度からは北杜市図書館(全8館)への設置が始まりました。
news234月9日 満開の桜の下、新ルート内をウォーキング
第1回 堤山・旭山 堤地区〜長坂インター西側地域
今回の中部横断自動車道新ルート予定地内のウォーキングは、堤山・旭山からジャンクションが計画されている長坂まで歩きました。「八ヶ岳南麓に高速道路を作らせない」ののぼり旗とゼッケンをつけた参加者を見て畑の作業中に声をかけてくれた人や、車中から、また車を止めて降りて話しかけてくれた人などもいて、沿道の多くの人に八ヶ岳南麓を横断する新ルートの問題点をアピールする機会となりました。
ウォーキングの後、谷戸城城址公園に移動して満開の桜の木の下でお弁当を食べながら交流会を行いました。4月5日 「公共事業の暴走ストップ!人権破壊、自治権剥奪を許さない」
衆議院議員 緊急院内集会に参加しました
衆議院第一議員会館内で行われた緊急院内集会には、国会議員10名及び出席出来なかった議員の代理の秘書を含めて約20名の議員の出席と、九州、沖縄など遠路からの参加者も合わせ約160名の参加で開催されしました。
石木ダム、江戸川スーパー堤防、横浜環状南線及び東京外環道、沖縄辺野古、諫早湾、リニア新幹線の問題に取り組んでいる各地の団体からの詳しい報告を受けて、講師の金子勝慶応大学教授は公共事業の暴走を止めるには大型公共事業に代表される経済界の既得権益を守る政治からの脱却が必要であることを説明しまし た。
この院内集会に先立ち、参加者は国交省への抗議行動を行い、抗議文を提出しました。4月5日、公共事業による人権破壊・自治権剥奪阻止!を目指し、市民団体「公共事業改革市民会議」が超党派国会議員連盟「公共事業チェック議員の会」の後援を得て衆議院議員第1議員会館内で緊急院内集会を開催します。
高速道路関係では横浜環状南、東京外環道からの報告があり、全国で進められている様々な不要不急の、問題のある高速道路建設について広く訴える場となります。また「公共事業チェック議員の会」の国会議員も多数参加する予定で、国会での計画段階評価の問題点の取り上げや、国の巨大プロジェクトが総費用が不明のまま進められている建設計画の不当性の追及の働きかけにつながることにも期待したいと思います。
沿線住民の会ではこの集会に参加し、中部横断自動車道(長坂〜八千穂)の計画段階評価の問題点を訴え、そのやり直しを国交省に求めていく活動の一環としたいと考えています。会員の皆さんがこの集会に共に参加されることを呼びかけます。