10月24日、運営委員3人で筑波大学を訪問、関東地方小委員会石田委員長に面会しました。突然の訪問で驚かれたと思いますが、真摯に対応していただけました。
「従前ルートの際、代表と面談しているのに、今回会わないのは不公平だと思っているので機会を設けます」と約束していただきました。
「15日が小委員会でそれまで時間がとれない。そのあとで日程調整してほしい」とのことでした。
「この小委員会は、別件があり、中部横断道は審議しないはず」とのことで、15日以降でも差し支えないようです。
最後に「ルートの再検討を」とお願いしました。
わずか4〜5分の時間しかお話できませんでしたが、面談の約束がとれたことはとりあえず良かったと思います。
即、関東地整、甲府河川と面談の日程調整に入っています。
10月5日。朝から降っていた小雨も集合時間の10時にはあがっていました。まず、資料館の参観。館長曰く、この三代校舎も地域の皆さんの保存運動によって生き残ったとのこと。沿線住民の会の私たちにエールの挨拶がありました。
北側の山の上に見える海岸寺を目指しながら大和地域にある諏訪神社に向かう。この諏訪神社は1キロの新ルートの真ん中にある。西側をみると堤山・旭山が見える。この方面から新ルートが伸びてきて海岸寺の方へと作られるという。その方向への山に白倉市長と姻戚関係にあるという津金の名家の土地があると言われていると説明を受ける。その山を回るように稲穂の中を海岸寺に向けて歩く。突然、ピッコロ幼稚園に出くわす。なんとそこでお茶とお菓子が用意されていた。元気な園児も歓迎してくれました。このピッコロ幼稚園もルートが直撃すれば幼稚園の閉園が現実のものとなってしまいます。
ここから200段の階段を登って海岸寺に到着しました。参加者18人の食事の後に沿線住民の会の反対運動の報告と参加者からの質問意見が終わりましたら14時になっていました。
帰り道は、津金の里を眺めながらの稲穂の中のウォーキングで気分は最高になっていました。
○A・Bルート以外を検討したことを明らかにした発言だが、検討結果を公表することなく、内部的に判断し処理したのはなぜか(「南麓の南端」にルート検討が移されて以降、Aルートのみ比較対象として公表)
○A・Bルート以外のルート検討経過を明らかにすること「防災対策など国道が有する課題に緊急に対応する観点から、一般国道のバイパスを、高速自動車国道との二重投資を避けるために自動車専用道路として整備し、高速自動車国道の機能を当面代替することが可能」(平成7年11月30日道路審議会中間答申)
「今後の高速自動車国道の建設予定地域の中には、高速自動車国道計画のほかにこれと並行して混雑解消や山間部の隘路解消のため一般国道の整備が急務となっている場合もある。このように並行して2つの道路計画がある場合、高速自動車国道と一般国道の両方を各々建設するのではなく、両者の性格をあわせもった1つの道路を建設することが投資効率等の面から有効であることも多い。
具体的には、一般国道の整備に際して高速走行可能な自動車専用道路として建設することにより、一般国道としての役割も果たしつつ高速自動車国道の機能を代替させ、高速ネットワークの一部として活用する方策が考えられる。」(2009.1.29 第10回道路分科会)
10月9日(水)13:30〜14:40 同局会議室にて道路計画第一課の近藤課長補佐が応対、住民の会は運営委員5人が参加しました。
なおこの席で石田委員長あて、6月以降にいただいた追加の署名簿を提出しました。
1 計画段階評価の進め方について以下の問題点の認識について質しました
@ アンケートの不公正なやり方と飛躍した中間とりまとめ
A PIとくに対話の不在
B 地元説明会後の空白期間とWGによる結論およびWG提出の集計資料の問題
C 災害時代替道路の検討経過の不在
D 景観・環境の破壊と日本風景街道の推進の矛盾
E 北杜市によるB案前提の「検討委員会」問題
これらについて
○アンケートは、多数決で決めようとする手段ではないので問題ない。
○説明会を10回も行い、非常に丁寧にコミニュケーションしたと思っている。
○WG配布資料の集計表の数字がHPと異なっている、との指摘については確認し回答する。
○そのほかは近日、甲府河川国道事務所から住民の会の運営委員に説明させる。
2 要望事項
@ 国道改修(例えば自動車専用道路)とB案ルートとの比較評価の実施
A 関東地方小委員会石田委員長あるいは委員長を含む委員との面談の機会を設けること
B 紛争解決手法(メディエーション)の実施の検討
これに対し
○B案ルート以外は実現可能性がないと判断した
○石田委員長に面会要請があったことは伝える。
○ルートは関東小委員会の承認(WGの報告を)行為が残っているが、今のところ開催予定はなく、いつか分からない。
などの回答でした。問題はルート決定まで、反対の声を誠意をもって聞こうとしないで、実質的に決まってから、「丁寧に説明させる」など言い始めていることです。
ともかく構想段階は試行錯誤が許される時間のはずです。私たちの提案を真剣に受け止め検討してほしいと思います。
10月7日に市役所で第2回北杜市中部横断道活用検討委員会が開催されました。
また、会議に先立って住民の会に対するヒアリングがありました。ヒアリングは活用検討委員会に報告され、ほかの14団体の意見と合わせ議論され、B案ルートを前提にした「まちづくりビジョン」にまとめられるものです。会ではB案前提を外すこと、あるいは柔軟性をもって対応することなどを要望しました。検討委員会は市側から、今年度あと3回委員会を開き「まちづくりビジョン骨子」をまとめたいと提案がありました。委員からは「何を議論すればよいのか良く分からない」「観光より、自然や環境、景観を第一に考えてほしい」「鳥獣被害防止をこの高速を利用して考えられないか」などの意見がありました。
なお、7日付け毎日新聞山梨版にこの委員会の2委員がルート上に不動産を所有との記事が掲載されました。この記事には識者のコメントもあり、委員会の自律的判断が注目されます。
この中部横断自動車道(長坂〜八千穂)と同時期に計画段階評価が始まった2か所とも「一部現道活用案」が採用されています。
北海道横断自動車道(黒松内〜余市)と日本海沿岸東北自動車道(二ツ井白神〜あきた北空港)。このうち後者は「現道活用案は、全線新設案よりも沿線住民の利便性が高いうえ、費用が安価で、早期に利用が可能であり地域のニーズに答えられる」と評価しています。
この中部横断自動車道についても、国道141号の利用と改修を真剣に考え、少しでもコストを抑え、早期に完成させることを、あらためて検討してほしいと思います。
9月10日から20日にかけて、山梨県選出の国会議員を中心に要請行動を行いました。中部横断道のこれまでの国の進め方の問題点や、県や市の対応などを説明し理解を求めるとともに、住民合意の無い現行計画の見直しに協力をお願いしました。
多くは政策秘書の皆さんに応対していただきましたが、議員ご本人も何人か直接お話を聞いていただき有意義な行動となりました。「南麓横断道路に代わる道路は?」「国道141の問題点は?」「地域活性化や雇用の創出も大事」など質問や見解もいただき、合意形成に不十分なところのないよう国交省への働きかけを約束していただきました。この号は、巻頭に、南麓にお住まいの2人の方からの寄稿文「足るを知る」「美しいもの 美しいこと」を掲載しました。短い文章ですがせわしない世相にさわやかな風を送っていただきました。また、先日開催した講演会記事と、10月5日の「津金の三代校舎から海岸寺まで」の秋のハイキングのお知らせなどが載っています。 ※ニュース7号
川俣川の東側に位置する津金の里は静かで趣のある所です。その津金の里に中部横断自動車道の新ルートが建設予定されています。静かな津金の里を歩きながら高速道路による環境破壊を考えてみませんか。そして、海岸寺(山の中にあるのに海岸寺?)の住職の講話を楽しんでみませんか。
10月5日(土)9時50分(資料館前集合)*参加申し込みは 東けんじ まで
? 0551-45-7832
メール azuken@bj8.so-net.ne.jp
*雨天(小雨)の場合は次週 10月12日(土)に延期します。