県道28号線を超えたところで1時間が経ち、そこで小休止。高根町との境界線になっている油川に1メートル幅の小さな木の橋があります。下見調査をした人以外の全員が初めての橋を渡ると森の中を歩くようになります。森の中は別荘地が点在していて人が生活をしている家々があります。この静かな地に高速道路を作ることを想像するのが困難な雰囲気の中を一列縦隊で歩き続けます。疲れを感じるようになったときにコースの最上部の高根JAや郵便局のある通りにでます。
もう終点の堤地域には下り道だけです。コースのゴールにぴったりの12時に到着しました。本当にゴールの堤地区に時間通りにつくのだろうかと不安を感じていた多くの人はびっくり。長坂インターと堤の距離の短さを改めて実感しました。最後のイベントの食事タイムには支援者からのお汁粉・トン汁・パンのおもてなしがありまた感激。「歩いてみて初めて見える八ヶ岳南麓の景観と人々の生活があること」「中部横断高速道新ルートがそれらの多くを破壊すること」「長坂インターから堤山まで遠い距離のように感じてきたが歩いてみれば案外近いこと」「地域住民の強い反対の意思表示があれば国交省も高速道路を作ることはできない等の話が出され、中部横断道新ルートを反対する意思表示の大切さを確認しあいました。
長坂インターから 堤山・旭山まで
新ルート案によるジャンクションは長坂町秋田地区になっています。秋田郵便局交差点から中央高速道に向かった地点になります。そこをスタート地点にしてインター通り・県道28号線を横切り村山西割、北割の森の小道を通り抜けて堤地区に至れば津金からトンネルで繋がると言われている堤山・旭山が目の前にあります。小春日和の一日(願い)をウォーキング(8キロ)してみませんか。
12月7日(土)9時30分(秋田地区中央道下集合)*参加希望者、お問い合わせは
電話 0551-45-7832(東けんじ)まで連絡ください。
メール azuken@bj8.so-net.ne.jp
*雨天(小雨)の場合は次週 12月14日(土)に延期します。
中部横断自動車道八ヶ岳南麓沿線住民の会・東組高速道路反対対策委員会共催
先日の「活用検討委員会へ意見書提出」の記事の中で、第3回委員会は11月29日の予定と記載しましたが、正式決定は11月28日(木)10:00〜と公表されました。
会場は北杜市役所西会議室、9時30分受付開始です。
「B案前提」で議論を進め、「高速道路計画見直し」の意見を切り捨てる国交省、北杜市に抗議の意を込めて傍聴をしましょう
北杜市の進める「中部横断道活用検討委員会」はルートがあたかも決まったかのように「B案ルート」前提で議論を進めています。このような進め方につて、あまりにも拙速であり、反対の声に耳を傾けることなく進めても地域活性化につながらないと主張する「意見書」を市の担当者に11月19日提出しました。
意見書を提出しながら、参加した運営委員は口々に市民参加のルート検討などをどうして行わないのか、市の主体性に疑問を投げかけました。
第3回活用検討員会は11月29日に開催される予定になっています。傍聴に参加して下さい。
11月9日(土)9時50分には清里小学校駐車場に参加者全員(19人)が集まりました。心配な天候は晴れ。足取も軽く歩き出す。(全工程が下り坂でした)
飯盛山が見渡せる場所で「ここが新ルートのコースになっています。」との説明がある。
のぼり旗を持っての一行に何事かと駆け寄る人もいる。
ドイツハウス堀内組を右に見て進む。この道から国道141までは数百メートルでその間に清里インターが出来そうとの説明がある。星の観察が売りのペンションの前に出る。ここも新ルートの1キロ幅に入っている。オーナーの説明を聞きながら「高速道路ができたら営業はできない」と確信した。当然だがペンションからの眺望は申し分ない。周囲の山は紅葉を鮮やかにしてせまる。
大門川に沿う道に出た時には12時を回っていた。紅葉の渓谷沿いに歩きながら「この上に橋が出来そう」などと話が出る。下り坂ながら少し疲れが感じられるようになったときに大門ダムが見えた。
清里・東念場の広さと何もない心地よさを十分に堪能しながら、この地を高速道路で破壊してはならないと感じたのは私一人ではないと確信したウォーキングでした。連絡会は1975(昭和50)年に名古屋で発足し、「くるま優先から、人間優先の道路へ」を掲げ、全国各地の住民運動団体が加入しています。
それぞれの団体の結成のきっかけは様々で、住宅地の真ん中を通る、貴重な自然を破壊する、沿線の公害で健康に影響が心配など、もう30年も闘っている組織もあるようです。この連絡会への加入により、各地の運動の成果や教訓を学び、ここ八ヶ岳の自然を守る運動につなげられればと思います。
すでに去る9月8日に高根町で連絡会の橋本事務局長の講演会を行いましたが、このたび正式に加入の手続きを行いました。
また、11/9〜10日には34団体149名の参加で第39回全国交流集会が開催され参加して来ました。全体集会で「八ヶ岳南麓に高速道路はいらないー中部横断道八千穂〜長坂反対運動」と題する報告を行いました。まだ、この高速道路計画はほとんど知られていないようで、多くの参加者から励ましをもらいました。
記念講演の法政大学の五十嵐教授(元内閣参与)は「国土強靭化政策」に対し、思考力を高め、知恵と工夫を凝らしながら運動を強化し、国土強靭化政策に真っ向から対峙していくことの重要性を強調されていました。それはまさに「不要不急の公共事業を震災復興へ」という全国連絡会の主張を実現するもので、八ヶ岳南麓の中部横断道も不要不急そのもの、全国の運動と連帯していく必要性を感じました。11月2日(土)14:00〜16:30甲府河川国道事務所会議室で沿線住民の会運営委員9人が参加しました。
この意見交換会の位置づけや、その結果の取り扱い、また長坂〜八千穂の来年度予算の予定など多岐にわたる質疑が行われました。
地元説明会終了後、WG開催まで4カ月、その間「対話」の要請を繰り返したにもかかわらず、一方的にルート決定の既成事実を作り、この期に及んでの「対話」が何を意味するのか、慎重に見極めなければなりません。
また、今後も予定される意見交換会を通して、合意形成プロセスの問題点を掘り下げて追究する必要があります。
はじめに、「WG提出資料のうち集計データの問題」「まちづくりビジョン検討文書作成にかかわる問題」などに関して改善要請と回答を求める所長宛「申入書」を手渡しました。
主な意見交換の内容
●この会の意味について、「これまでのプロセスを説明し、意見をもらって役立つことがあれば反映させたい」とする一方で、ルート再検討は考慮にない、など意見の隔たりは大きい。
●今後の日程と来年度予算について、この道路の関東地方小委員会の審議日程は情報がない。来年度予算は他の事業と合わせた「調査費」で執行される。
●WGの「Bルート案が適当」の意味については、関東地方小委員会がルート決定をWGに「付託」し、それを受けてWGが結論を出した。これを関東地方小委員会が覆すことは、通常はない。これに対し、WG委員に「合意形成の不備や」「資料の誤り」などからルート決定に異議を申し立てたい、委員への面談の取り次ぎを要請した。
●従前ルートから新ルートに変更になった経緯が不透明なことについて、「南麓地域で整備に異論」の「南麓」が地域的にどこを指して使っていたのか曖昧で、これを第三者委員などが共通の理解のうえ判断したのか疑問。
●「WG提出資料に作為がある」との指摘に「バイアスはかけていない」との主張であるが、説明会での意見集計だけを見ても、当局の集計が「意見の全体を見ない」もので客観的に公正でないことは明らかだ。
●北杜市中部横断道活用検討委員会について、WGの付帯事項の広く市民の意見を聞く仕組みづくりが「B案前提」では、広くとは言えないとの主張に「活用検討委員会はそれになり得る」として、意見の隔たりは大きい。
●地域の課題が解決できれば141改修でも可能と言われているが、北杜市では課題はないのではないか。あるいは、人口減確実な将来、その必要性や環境・景観を考えたとき、30年、50年後の視点で見つめることも大事だ、など主張した。
●次回の意見交換会では、単に説明会・学習会でなく、事態の進展とつなげていきたい。
「中部横断道 沿線住民不在で決めないで」として「Bルート案」を関東小委員会は承認しないよう、市民の皆さんの協力を呼びかけました。また、11月9日の「清里・東念場から大門ダムまで歩こう」のイベント紹介を掲載しました。沿線地域周辺には11月2日の新聞折り込みとして配布しました。
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